試合終了が怖かった…
そして、絶対涙は流さないと決めていた。
でも最後、星野さんの一打、大村さんが3塁を駆け抜けると同時にベンチから飛び出してきた選手の姿を見た瞬間、周囲と抱き合ったりメガホンを叩き合ってたら自然と鼻の奥がきゅうんとして、後はもうしゃくりあげるだけでした。
最後のセレモニーも涙でかすんでどうしようもなく、まわりからも鼻をすする音が響きわたっていました…

ドームは試合開始前からすごい人だかりでした。
異例の1時間早めた開場に、人でごったがえす1・3塁側内野指定。
ライト席も立ち見の列が2重3重になり、あの2001年9月26日がふっとよぎりました。
でも心配したにわかファンは(ウチが見る限り)それほど多くなく、どうみても「この為に全国から集結した」生粋のファンの方でとても良い雰囲気ではありました。
定位置をゲットしてお世話になっている常連様グループともご挨拶。
サプライズな人も来たり、ネットでお世話になっているきらりんこさん&royal_partnerさんにもお会いできたりして、「これで最後」というのでなければとても楽しい試合前だったのです。

しかし、とう?試合が始まります。
高村さんはそれなりにライオンズ打線をかわし、打線もプリチー藤井ちゃんにタイムリーが生まれるものの、その後がなか?繋がりません。
そしたら3・4回に高村さんがホームランを浴び、1点ビハインドで降板。その後珍しく理に適った投手リレーを見せて抑えこむものの打線はあの!胃痛・豊田から放った憲史の犠牲フライのみ。
ライト席からも外野フライが上がるたび「落とせー!空気読め〜!!」の大合唱(もちろん冗談ですよ)それに応えてか、まずい守備や走塁ミスがちらほら見えて、「環状線で〜」が何度も流れました(贅沢言うなら、最後は思いっきり悪意をこめて、馬鹿鷹相手に「南海電車で〜」と言いたかった…)
そうこうしてると松坂がいきなり登場して花を添えてくれたり、途中から思いっきり打線を変えてくるなど伊東さんの善意をひし?と感じたり、大西くんの打席でかかった貴久さんのテーマに心を揺さぶられている間にとう?8回。
その時ネクストに見覚えのある影が見えました。
あの独特のフォーム…あのきりっとした立ち姿…間違い無い…

吉岡さんだ!

「7番、益田に代わりまして、吉岡!」

このコール、そして耳馴染んだあのテーマが聞えてきた時、目が霞むのを感じました。
「♪秘めたるその闘志 奮わせて(ユウジ!)今こそいざ進め 敵を砕け」かっとばせ〜よっしおか!西武を倒せ〜おー!
叫べば叫ぶほど胸がつまり声はかすれます。必死に感情を高ぶらせないようにしていると大きな飛球が。。。。
「いけぇ〜!!!!」
叫ぶものの結果はアウト。それでも帰ってきてくれたコトが嬉しく、強く、強く拍手を送りました。

そして試合は9回も無得点で終わり延長へ。
この時外野席ではちらほらと
「このまま徹夜でやってくれんかなぁ…」
という言葉が囁かれていました。もう後残り少なくなり、目の前をいつものように走りまわり、いつものように援団の方がリードをとり、いつものように笑い声が絶えない外野席が、これっきりになるなんてどうしても納得できなかったのです。

おかもっさんが抑え、サプライズなポリさん登板で一気にヒートアップし、康成くんがなんとかしのいだ11回裏。
ウチはまだ此処に居たかったのです。だからどうせなら12回にサヨナラを見たかった。
しかし、大村が2ベースを放ち打席には星野さん。
2度ほどバントを失敗したあと火の出るような当りが一塁線を破ったのです。その瞬間ベンチからとびでる選手達。2塁ベース上で歓喜の輪が出来、大村も笑顔でホームベースを駆け抜けサヨナラ勝ち!
そこから先はもう涙涙でよく覚えちゃいません。あれほど悲しい勝ち試合の後なんてあるでしょうか?目に付くもの全てが涙を誘うものばかりで、もう感情に歯止めが利きません。
ばふぁ選手によるグラウンド一周が始まります。通りすぎていく背中を見ているうち、大事なものがもう手の届かないところへ行ってしまうような気持ちになりました。

ただ叫ぶしかありません。
「ありがとう!バファローズのおかげで生きてこれたよ!!ありがとう!!!」涙声で、とにかく叫びました。
悔しかった…そして、悲しかった…サヨナラ勝ちを決めたのに。

3塁側まで行くと西武ナインが帰ることなく、全員整列してばふぁ選手を出迎えてくれました。今日の相手が西武でよかったと、再確認できた瞬間でした。偽善者・馬鹿鷹相手じゃなくて本当によかった…

だけど最後の長い1日は、まだ?終われません

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