今更ですがしみじみと切なさがこみあがってきます。

阪神戦で隆盛をほこるABCラジオ。看板だけあって昔から多種多様な解説陣が顔を並べていました。
じっくり、賑やか、のほほん、きっちり…多くの解説者の中でその裏看板ともいえる近鉄戦に多く登板される方もいらっしゃいました。そしてそこはアクの強い近鉄戦。解説もやはり濃いメンツではありました。
キワ?トークの加藤哲郎。深く、たまにきかせる毒がなんとも心地良い“南海の大砲”門田博光。最後を支えた村上隆行…そしてそのなかでも経験に裏打ちされた聞き応えのある解説となんとも温かみのあるトークで心を奪われた一人の解説者がいました。
それが皆川睦雄さんだったのです。
もちろん、見知った当時は皆川さんの球歴など知る由もありません。ですが「きっとこの人はスゴイ人だったんだろうなぁ…」と感じさせるオーラがありました。

その後、南海のコトを知るにつれ、皆川さんのすごさを知るようになりました。そしてそれと反比例するかのように皆川さんが解説に立つ日が少なくなっていったのです。

皆川さんを生で見た最初で最後の日は、大阪球場のお別れイベントでした。
鶴岡御大もいらっしゃったその日、ドカベンと混じってサインをされていた皆川さんを父親に教えられた時、「この人があの…」と感動したのを覚えています。まさかそれが最後になるとは…

南海の歴史を知る人はどんどんと旅立っていく。
そしてその息吹を残す建物はくだらない計画によりどんどんと潰される。それは近鉄もまたしかり。
10年も経つと「近鉄バファローズ」があったコトなど忘れ去られてしまうのでしょうか

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